終活、何から始める?

終活が気になり始めたとき、多くの人が最初に思うのは、

何から始めたらええんじゃろう?

ということです。

エンディングノートを前にしても、葬儀、相続、介護、お墓、片づけ……。考えることが多すぎて、かえって手が止まってしまうことがあります。

でも、最初から全部を決める必要はありません。

今の自分に関係があること、少し気になることを一つ見つける。

それが、たちまち終活の始まりです。


まずは、「今の自分に近いこと・必要なこと」を見つけてみんさい

終活いつから?なにから?カード(特定非営利活動法人エンディングノート普及協会)

カードには、緊急連絡先、家族構成、相続、葬儀・お墓、片付け、介護・看護、終末期、デジタル終活など、暮らしに近い問いが入っています。

このサイトでは、それらを「書く」「家族」「医療・介護」など8つのテーマで整理しています。画像のカードを見ながら、今の自分に少しでも近いこと、気になることを選んでみてください。

書く|エンディングノート

まずは、自分のことや思いを残すためのノートを開いてみる。

家|家族・人間関係

家族に伝えておきたいこと、気になっている関係を考えてみる。

医|医療・介護

もしものとき、どんな医療や介護を受けたいか。誰に相談できるかを知る。

金|お金・相続

財産の額を決める前に、今どこに何があるかを確認してみる。

葬|葬儀・お墓

自分や家族にとって、どんな見送り方や供養の形がしっくりくるかを考える。

住|片づけ・住まい

これからも安心して暮らすために、家の中や住まいのことを見直す。

機|スマホ・デジタル

スマホの中の写真、連絡先、契約やパスコードを、どう残すか考える。

伴|ペット

大切な家族であるペットが、これからも安心して暮らせるように考える。

どれも全部、今すぐせんでも大丈夫。
気になることが一つ見つかったら、それが今日の入口です。


「できていること」と「まだのこと」を分けるだけでええ

カードでは、質問に「はい」か「いいえ」で答えていきます。

その目的は、できていないことを責めるためではありません。

「今はできていること」と「まだ準備できていないこと」を分けてみると、今の自分に必要なことが見えてきます。

「まだ」のカードが出てきたら、それは不安を増やすカードではありません。

今のあなたが、たちまち始めてみるとよいことを教えてくれるカードです。

一人で考えてもよいし、家族や友人と一緒にカードをめくっても構いません。親のことが気になる子世代が、親子で話すきっかけにするのもよいでしょう。


エンディングノートは、すぐ書き始めんでもええ

福山市版エンディングノートを受け取った人にも、私は最初に「いきなり最初のページから書き始めんでもええんですよ」とお伝えしています。

エンディングノートは、答えを急いで書き込んで完成させるものではありません。

必要なことを知り、自分はどうしたいか考え、家族や大切な人と話す。その途中で、書けそうなところから少しずつ書き足していくものです。

まずは、こんな一言から始めてみんさい。

「今日、こんなエンディングノートをもらってきたんよ。」

話せる人が近くにいなければ、ノートの写真を撮って、家族や友人に送るだけでも構いません。

書くことより先に、話題にしてみること。そこから、終活は動き始めます。


今日、たちまちできること

次の中から、一つだけ選んでみてください。

  • 緊急連絡先を一人、書いてみる
  • エンディングノートに自分の名前と連絡先を書く
  • 家族に「終活って、何が気になる?」と聞いてみる
  • スマホのロック解除方法を、どう残すか考える
  • 気になるテーマに、丸を付ける
  • ペットを預かってくれる人がいるか、思い浮かべてみる

終活は、全部を一度に終わらせることではありません。

知る。考える。話す。やってみる。

その繰り返しが、自分と大切な人の「これでよかった」につながっていきます。